How to change headband cushion on ATH-PRO700

オーディオテクニカの「ATH-PRO700」は、見た目、使い心地、音質、頑丈さなどDJ向けによく考えられていて、同じもの×2つとMK2(接続の初期不良多め…)をローテでつかっているのですが、他のパーツが壊れる前にパッド部分がボロボロになってしまうので自分で交換してみました。

注 : 開封・部品の取り変えなどの分解・改造はオーディオテクニカさんの保証範囲を超えた行為にあたります。こちらをお読みになって製作される場合は、分解・改造による故障又は損害、成果物の使用などについて当サイトでは一切の責任を負いかねますのでご了承の上、自己責任でお願いいたします。

1.「ヘッドパッドの採寸、切り出し、菱目打ち」

革の端切れ(なるべく薄いもの)、菱目打ち、針、ワックス糸、定規、ハサミ、カッター、両面テープ、ハンマー、工作板、ドライバー、iPhoneを準備する。ATH-PRO700だとヘッドパットサイズはW190mm×H98mmがジャストだと思います。自分は2度失敗しました…その後、微調整した寸法です。ATHの他モデルもほぼ同規格ですので流用できると思います。菱目は革の端から2mm程度のところに予めガイドを引き、その上に打って行くと縫う時に曲がったりせずに綺麗に仕上がります。隣の部屋へ遠慮しいると中途半端な穴になるので心を鬼にして思いっきり打って下さい。最初に革パーツを準備し終えて余計なものを片付けてから縫う作業へと進むと集中できます。

2.「ボロボロなヘッドパッドの除去」

まずヘッドパットを固定しているサイドのパーツをドライバーで外します。パーツを外したらサイドから中のスポンジを傷付けないように切り込んで行って下さい。角の部分を切るより頭にあたる広い部分を切った方が楽です。

3.「革の端切れを装着」

両面テープで革を仮留めしておきます。仮留めをしたらワックス糸で縫い合わせです。真ん中から縫い始めた方が仕上がりが綺麗です。グローブ縫いなど革の縫い方の種類はたくさんありますが菱目の間隔を短めにしたので普通にすくい縫いで進めました。黒い革だと菱目の位置が結構見えなくて大変なのでiPhoneのスポットライトを固定して手元を照らすと作業が捗ります。

4.「仕上げ」

縫い終わったら端のスポンジと革を両面テープで軽く留め、革がズレてこないようにサイドパーツ裏にも補強用の両面テープを貼ってからフタをすれば完成!以前に交換したイヤーバッドもボロボロだったのでサウンドハウスの通販で取り寄せました。実売価格は1500円程度。amazonではPRO500とPRO700兼用のパッドやチャック式のヘッドパッドカバー安く販売されています。